2年目を迎えた阪神の鳥谷敬。キャンプ、オープン戦を通じて、誰もがその成長を認めている。しかし、今岡誠、藤本敦士をコンバートしてまで、昨年2割5分1厘、3本塁打の選手に常時出場を約束した岡田彰布監督への風当たりが強いのも事実。鳥谷自身、そのことを十分に自覚している。
岡田監督にすれば、先輩の野村徹前早大監督に「一人前にします」と頭を下げて獲った選手だけに、育てなければという思いも強い。だが、自分の入団時の経験から名前だけで起用される苦しみも理解していた。そこで、1年目の状況を受けて、秋季練習で鳥谷を鍛え上げることにした。臨時コーチに中西太を迎えたのもそのためだ。中西は若松勉や掛布雅之を育て、岡田の現役時代もよく知る存在。選手の乗せ上手としても知られている。
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photograph by Koji Asakura