#623

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'05年注目のデザインはルノーとマクラ―レン。

 美しいから速いのか、速いから美しいのか。フォーミュラ・ワンの世界では昔から『美=速さ』といわれ続けてきた。今年はいつになくそれぞれのニューマシン・デザインが個性的。皆さんにも、見た目に違いが分かりやすいはずだ。そうなった最大の理由は『空力新規定』の採用。各チームとも懸命に開発を行なった結果、そのスタイル、フォルムが今のところ千差万別でオリジナリティに富んだものになっているのだ(ま、これもシーズンが進むにつれ、ひとつのデザイン方向に収束されるのが常なのだが)。

 鼻(ノーズ)が極細なのはルノー、鼻高なのはウイリアムズ。違いが目立つのはその鼻の下のフロント・ウイング。中央部分を規定いっぱいまで低くし、スプーンのような形状にしたのがB・A・R、ルノー、マクラーレン、ウイリアムズとレッドブル。'05年のトレンドといえる。だがこのスプーン形状は、実際にコーナー進入時に空気の流れが右と左で変わるので(直線ならいいのだが)、ダウンフォース発生バランスが微妙に変わりやすく、セットアップしにくいのが難点。

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photograph by Takuya Sugiyama

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