ロッテのボビー・バレンタイン監督が抱くソフトバンクへの対抗心は相当なものだ。年末には、契約交渉がこじれたズレータを自らの人脈を駆使して引き抜き、昨秋のドラフトでは、ソフトバンクと相思相愛だった大嶺祐太(八重山商工)を強行指名して獲得。どちらもライバル球団の戦力ダウンのためには何でもするというボビー流の戦略だった。
大嶺の親代わりである八重山商工・伊志嶺吉盛監督の下に、「ロッテの動きが変だ」とソフトバンク関係者から電話が入ったのは、ドラフト前夜のことだった。案の定、バレンタイン監督は1位指名をやってのけた。青天の霹靂に戸惑う大嶺。最終的には自分自身を納得させロッテ行きを決めたが、チームの戦略とは別にこの選択は正しかったと思う。大嶺のようなハングリーな選手はプロの世界で大成するとよく言われるからだ。
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