8月24日、カシマスタジアム。小笠原満男の移籍騒動の渦中にあって、目立たないながら、決して誰にでも真似のできるものではない、偉大な記録が打ち立てられていた。羽田憲司、4年と13日ぶりの復活ゴールである。
試合後、羽田は小笠原の数分の一に過ぎない数の記者に囲まれていた。久々のゴールですが──そんな問いかけに、ずいぶん前のことなので覚えてない、ととぼけたが、もちろんこれは照れ隠し。4年前の8月11日、長期離脱前最後の試合は、記念すべき自身J初ゴールを決めた札幌戦。忘れるどころか、「ケガの間も、この試合のことは何度か思い出した」。
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