新日本のゴタゴタ騒ぎにはもう驚かない。で、今回は渉外・マッチメークを一手に握っていた上井文彦取締役(50)が10月20日付で退社したが、どうやらこれは穏やかでない。11・3両国国技館、11・13大阪ドームとビッグマッチを控え、現場責任者の突然の辞任は選手、関係者に少なからぬ動揺を与えている。プロレスと格闘技の2本立て路線を推し進めてきた人だけに、新日本はかなりの軌道修正を迫られる。
そもそも内紛の火ダネは今年6月のトップ交代にあった。設立者・アントニオ猪木に経営を託された草間政一社長(53)は、プロレスビジネスに関してはズブの素人。選手の心理状態を読める藤波前社長とでは大きく違う。経理、営業を見極められても、リングの上まで目が届かない。レスラー出身ではない経営者の泣き所がある。
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