下馬評通り、エンジェルスが快調に飛ばしている。特に、5月に入ってからはいきなり9連勝を記録するなど、30球団ナンバーワンの勝率(5月16日現在)をマークしている。しかし『エンジェルス強し』を強烈に印象付けたのは、皮肉にも10連勝を逸した試合だった。2度の降雨中断をはさみ、二転三転の大熱戦は延長10回、ヤンキースにサヨナラ負けを喫したのだが、かえってその分厚いチーム力を十分に見せつけることになったのだ。ヤンキースがバーニー・ウイリアムスを除くベストメンバーで臨んでいたのに対し、エンジェルスはギャレット・アンダーソン、ティム・サーモン、ダリン・アースタッド、そしてホセ・ギーエンと4人もの主力打者を故障で欠いていた。それでも先発のケビン・ブラウン、抑えのマリアノ・リベラを打ち込み、互角に渡り合ったのだ。
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photograph by Yukihito Taguchi