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23歳C・コルデロがスピード出世できた訳。

2009/03/08

 帽子を目深にかぶったマウンド上の表情は精悍そのもの。23歳という年齢を感じさせない落ち着いたプレートさばき。一昨年6月にドラフト1位で指名されたチャド・コルデロはマイナーリーグわずか19試合の登板でメジャーに抜擢され、昨年途中にはクローザーの座についた。今シーズンは新生ナショナルズ躍進の中心的役割を果たしているだけでなく、オールスターにも選ばれた。

 「こんなに早く活躍できたのはラッキーとしか言いようがないけど、恐れず内角を攻める事を肝に銘じているのがその助けになっていると思う」

 オールスター戦直前、ビッグスターが居並ぶコメリカ・パークのクラブハウス。帽子をとったコルデロは、マウンドの印象とはまるで違う。特徴的な太い眉毛と、やや不揃いで虎刈り風の坊主頭。シャイな感じの笑みがのぞく表情はなかなか漫画チック。メジャー最多の32セーブをマークしている投手とはとても思えない。

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photograph by Yukihito Taguchi

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