「あの手術法が生まれなかったら、僕の野球生命は多分終わっていただろうね」
約2年ぶりのマウンドに立ち、7イニングを5安打3点に抑え、復帰を勝利で飾った翌日の5月2日、ジョン・リーバーはヤンキースのクラブハウスで静かに振り返った。
肩に感じた違和感の原因が、実は右肘にあることがわかったのは一昨年の夏。診断は内側側副靭帯断裂。完治には靱帯の移植手術が必要だった。いわゆる、トミー・ジョン手術である。
「全身麻酔で2時間半。自分の右足の不要な靱帯を移植してもらった。痛みが完全に消えるまで6週間ぐらいかかった。それから1日4、5時間の本格的なリハビリが始まった」
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photograph by Yukihito Taguchi