開幕17試合で13勝3敗1分(4月19日現在)。いま、巨人の原辰徳監督は、何をやっても当たる。
負傷した高橋尚成の代役、内海哲也が投げれば好投。右翼、亀井義行の代わりに矢野謙次を起用すれば大活躍。4月15日の横浜戦では、巨人キラーの土肥義弘に対して右打者をズラリと並べると初回に3点をあげて攻略。さらに皐月賞の1着、メイショウサムソンまで当てるおまけつきだ(「名将」と李承ヨプの古巣「サムソン」をかけて予想したらしい)。
なぜここまでうまくいくのだろうか。3年ぶりに巨人に復帰した原監督は、就任早々の秋季キャンプで「巨人の戦力は弱い。そのためには『我』を捨て、『個の結集』をしなければいけない」と説いた。その上で、勝利のためには自己を捨てる「ジャイアンツ愛」を実行に移した。
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photograph by Hideki Sugiyama