ウィンブルドンの車いすテニスで上地結衣が初優勝を飾り、生涯ゴールデンスラム(四大大会とパラリンピック全制覇)を達成した。国枝慎吾と小田凱人、ディーデ・デフロート(オランダ)に続く史上4人目の快挙だ。決勝でデフロートに快勝すると、上地の目から涙があふれ、表彰式でも言葉に詰まった。いつになく感情を高ぶらせたのは「これまでの取り組みや、一緒に頑張ってきた人たちの顔が浮かんできたから」だという。
最後に残ったウィンブルドンの栄冠が遠かった。向上心旺盛で、試行錯誤をいとわない上地が、振り返って感極まるほど困難な道のりだった。昨年は決勝で王紫瑩(中国)に完敗。「準決勝まで手応えのある試合ができていたのに、最後の一番勝ちたかった試合でそれが出せなかった」と悔いの残る敗戦だった。もともと芝コートは不得手だ。丁寧に組み立てる理詰めのプレーが真骨頂だが、球足の速い芝では「組み立てを(力ずくで)帳消しにされるショット」に悩まされた。
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