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「映像の記憶ではなく、写真なんです」上田綺世が待ち望んだ“シャッターチャンス”とモンテレイで撮った2枚の写真「まだ伸びしろはある」《サッカー日本代表》
上田綺世の頭の中には、大容量のハードディスクがある。そこには、幼い頃から自らが決めた数々の得点シーンに関する記録が保存されているという。ファイル形式は文章でも、動画でもない。「写真」だ。
後に日本代表のエースストライカーとなる青年が、まだ法政大学サッカー部の一員だった頃、ゴール理論を明かしてくれた。
「僕はサッカーについて、ノートに書いて記録することはありません。本当はやったほうがいいのかもしれないですけど。その代わり、頭の中に自分のゴールシーンをすべて入れています。映像の記憶ではなく、写真なんです。自分のプレーを振り返るときは、記憶の中にある大量の画像から引っぱり出して、なぜゴールを決めることができたのか、どの段階でシュートコースを決めたのか、他の選択肢はなかったか、分析していますね」
記憶用のシャッターを切るのは、ボールがゴールネットを揺らした瞬間ではない。
「僕にはゴールを確信するタイミングがあります。シュートを打ったら、それを止めるためにGKが跳びますよね。その伸ばした手に触れることなく、ボールが通過する瞬間です。そこまでしか見ていないから、ボールがゴールマウスのどこに転がったかはほとんど覚えていないんです」
残念ながら、その記録用ハードディスクに、2022年にカタールで撮影された“写真”はない――。
'22年11月27日。上田は地獄を味わった。カタールW杯グループステージ第2戦でスタメンに抜擢されたものの、まったく力を発揮できなかった。W杯デビューの緊張からか、序盤からトラップが安定しない。ポストプレーを試みるたびにボールを失い続け、シュートゼロのまま前半を終えた。
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