ドイツに渡って16年、様々なタイトル獲得に貢献してきた長谷部は、いかにしてチームの柱と成り得たのか。仲間として、友人として、苦楽を共にしてきた元チームメイトたちが明かす、愛されるリーダーの素顔。(原題:[ブンデス同僚が語る信頼感]俺たちのレジェンドに敬意を!シェーファー)
まずは、誠を祝福したい。自分で引退するタイミングを決められるのは、選手として最大の幸福だと思う。たいていの選手は、怪我だったり、契約できなかったりでやめていくものだからね。誠がこれほど長くトップレベルでプレーできて、フランクフルトで自分の居場所を見つけることができたのは、本当に幸せだと思う。
残念ながら、同じサッカー界にいると、対戦でもしない限り、土曜日の同じ時間に同じ場所にいることは難しくてね。5月18日の誠の最後の試合を、スタジアムで見届けることはできなかった。でも実はその前に、フランクフルトで会っていたんだ。1週間後に引退試合を控えていたけど、まったく変わった様子はなかったね。まあ、何年も前から引退を考えてきたのだから、心の準備はとっくにできていたんだろう。
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