#833
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「批判は期待の裏返しですから」主将・長谷部誠が惨敗後に語ったこと《岡田JとザックJの決定的違いは?》【独占インタビュー/2013年】
2024/05/29
自分たちのサッカーで世界に勝つ、という理想は脆くも崩れ去ってしまった。コンフェデ杯で見せつけられた強豪国との差を、キャプテンとして、ボランチとして、どう受け止めているのか。ブラジルW杯まであと1年。浮き彫りになった課題と、逆襲へのポイントを明かした。(初出:Number833号長谷部誠 [ロングインタビュー]コンフェデ3戦全敗から見えたもの。)
新たな飛躍のスイッチになるのか、それとも瓦解の始まりになるのか。コンフェデレーションズカップで3連敗したことで、ザックジャパンは大国にいい勝負はできても、勝ち切る力はまだないことが明らかになった。厳しい言い方をすれば、理想主義者の集団にすぎなかった。
ただし、それでもキャプテンの長谷部誠は希望を失っていない。
イタリア戦の直後、長谷部は何かを確信したかのように言った。
「今日の試合は、間違いなく日本代表のターニングポイントになると思います」
日本では、ザックの手腕を問う声が高まり、解任論まで出ていたというのに。
いったい長谷部はどこにザックジャパンの未来像を見出したのだろうか。
Q1 ザック流プレスは通用する?
―帰国後、ザックジャパンへの批判をたくさん耳にしたのでは?
「批判は期待の裏返しですからね。批判はすごくいいことだと思います」
―長谷部選手がコンフェデで確信したことを浮き彫りにするために、日本の良かった点と悪かった点を細かく聞かせてほしい。まず良かったのは、イタリア戦の守備。プレスがかなり機能していたのでは?
「そうですね。ブラジル戦から修正して、ボールを取られてもすぐに切り替えて前からプレスに行けた。ボールを取る位置が高かったからセカンドボールを拾えて、2次攻撃、3次攻撃を仕掛けられたしね。チームとしてやろうとしていることができたのかなと」
―イタリア戦では前田遼一選手と本田圭佑選手が2トップのように横に並んでプレスをかけていた。あの形はいつから?
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photograph by Naoya Sanuki