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《どん底からの成長曲線》宇野昌磨、ランビエルコーチとの出会い、そして「スケート人生が終わりにさしかかっている」の真意<2021年シーズンを終えて>
息を弾ませながらフッと一瞬微笑むと左を向き、その目で何かを確認する。小さくうなずいて、右手を胸のあたりで握り、控えめにガッツポーズを見せる。視線の先にはコーチのステファン・ランビエルがいた。
「ガッツポーズをするような演技ではありませんでしたが、ステファンがめちゃめちゃ喜んでいるのが見えて」
5度目の出場となった世界選手権はショート、フリーとも満足のいく出来ではなかった。
ショートの『Great Spirit』では最後のジャンプ、トリプルアクセルで転倒。そのミスが響き6位でのスタートとなった。
フリーの『Dancing On My Own』は冒頭の4回転サルコウで回転が不足。続く4回転フリップは成功させたが4回転トウループは着氷が乱れ、予定していたコンビネーションジャンプにできなかった。トリプルアクセルも着氷でこらえる形となった。

後半は4回転トウループにダブルトウループを加えてリカバリーし、残る2つのコンビネーションジャンプも決めてみせた。哀感の漂うメロディーに合わせた、力強さと滑らかさのあるステップで見せ場をきっちり作り、立て直しに成功。しかし、前半のミスが響き、4位で表彰台に上がることはできなかった。
結果が出た後にはこう語った。
「今回の演技については、こっちに着いてからの練習で、本当にできるマックスだったかなと正直思っています。やはりスイスで練習していた時に比べて、ジャンプの調子が全然よくない。その調整する部分が、今後の課題点、必要な部分になってくるのかなと」
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