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「気持ちに応えないとな、と」際どい判定も抑えた宮城大弥の背中…阪神・中野拓夢は「お祭り男になりたい」<日本S第2戦のキーマン>

2023/11/11
日本シリーズ第2戦。この試合において両軍のキーマンとなった選手をピックアップする。

宮城大弥『その姿は野手陣の心を震わせた』

 今春のWBCで愛されキャラとして日本中に認知された宮城大弥だが、マウンドではふてぶてしさを感じさせるほど表情を変えない。その鉄仮面の裏には、ほとばしる闘志と冷静さが同居している。

 山本由伸が7失点して敗れた翌日の第2戦、大きなプレッシャーと並々ならぬ覚悟を抱え、宮城はマウンドに上がった。

「初戦、ああいう形でエースで負けたので、ちょっと悔しい気持ちもありましたし。しっかり勝たなきゃ、次はビジターになるので阪神に全部持っていかれることになると思った」

 初回から140km台中盤のキレの鋭いストレートに、球速差約60kmのカーブやスライダーなどを織り交ぜテンポよくアウトを重ねていく。最大のピンチは、西野真弘の適時打で先制した直後の4回表。連打で2死一、二塁とされ、6番ノイジーを迎えた場面だ。

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