完成度の高いスキルで黒衣軍が4度目の世界一へ。
王者の歴史を持つラグビー王国。1905年の英国遠征(31勝1敗)以降、100年以上にわたり“無敵”の存在感を示し、87年の第1回W杯で優勝。近年においても09年から10年間世界ランキング1位に君臨した。22年はテストマッチで24年ぶりの3連敗を喫して過去最低の5位に転落すると、フォスターHCの解任騒動が巻き起こったが、W杯イヤーの23年にウイニングカルチャーが復活。南半球4カ国対抗戦を見事全勝で大会3連覇を決め、王国ファンを安堵させた。
武器は完成度の高いスキルだ。全ポジションの選手にアタック、ディフェンスの各種スキルが備わっており、連携が噛み合った時の全員攻撃は天下一品。ただ常勝軍団ゆえのプレッシャーに圧し潰される場面も見受けられる。19年大会の準決勝イングランド戦では序盤から敵将の奇策に翻弄され、7-19で敗退した。ただ今大会メンバーのキャップ数合計はチーム過去大会最多の数字に。経験豊富な猛者が揃い、最多4度目となる世界一へ準備は整った。
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