「いい舞台を用意してもらって、結果を残せたのでホッとしています」と満足そうに話したのは中谷潤人（25歳）。
去る5月20日、MGMグランドガーデンで行われたWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でアンドリュー・モロニーを最終12ラウンドにKOし、フライ級に続く2階級制覇に成功したばかりである。
ラスベガスで勝っただけではなく、その内容が衝撃的だった。172cmの長身サウスポーは、多彩なブローでモロニーを3度倒した。特に12回のフィニッシュは見事なタイミングで放たれた左フックのカウンターで、モロニーが崩れ落ちると主審はノー・カウントでKO宣告。ユーチューブ等の名場面集で何度も再生されそうなKOシーンだった。これまでは連打で相手を圧倒するタイプとみられていただけに、この倒しっぷりには驚かされた。
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photograph by JIJI PRESS
