スペースめがけてロングパスが飛び交う。抜けたランナーにバックアップのタックラーが追いすがる。ラインアウトは前後のリフターがフル規格で持ち上げ、スクラムは3列で組み押し合う――スピード感と重量感。一見矛盾したラグビーの魅力がそこには両立していた。
2月18日午前、熊谷ラグビー場Bグラウンドでは、午後にメインスタジアムで行われるリーグワンの公式戦に先立ち、埼玉ワイルドナイツと花園ライナーズの11人制トレーニングマッチが行われていた。
ラグビーにはフル規格の15人制と五輪種目でもある7人制があるが、1人あたりのスペースが広い7人制では個々のスキルや走力がより大きな比重を占め、15人制はスクラムや密集、ダブルタックルなど集団プレーが重要になる。「7と15は別の競技です」という選手もいるほどだ。
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photograph by Nobuhiko Otomo