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メジャーへの適応は順調。藤浪の潜在能力は開花するか。

2023/03/23
キャンプ地メサ(アリゾナ州)で実戦形式の投球練習を行う藤浪。10年前の阪神入団当初の輝きを取り戻せるか

 笑みが絶えない表情に充実感が漂っていた。メジャー1年目を迎えるアスレチックス藤浪晋太郎は、初めて経験する異国文化への戸惑いを覚えながらも、ポジティブ思考を忘れていなかった。日本の公式球よりも滑るメジャー球への対応に関しても、「少し滑る感じ。でも困るなというレベルではなく、修正できる範囲」と、無用な気負いはない。

 1月の入団会見の際、美しい発音の英語であいさつした藤浪は、早速「Fuji」のニックネームで呼ばれ、チームに溶け込むのも早かった。スコット・エマーソン投手コーチからは「何でも聞いてくれ」と声を掛けられるなど、首脳陣とのコミュニケーションも良好で、まずは順調なスタートを切った。

 すでに先発ローテの一角として期待されており、藤浪自身の問題意識も高い。特に、今季から導入される「ピッチクロック」への対策は、現地入り直後に着手した。ブルペンでの投球時からテンポ良く投げる習慣を付けるなど、日本のキャンプとは異なるペースで調整を続けている。

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photograph by KYODO
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