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[MVPインタビュー]杉本裕太郎「ホンマにピッチャー様々や」

2022/11/04
第6戦で小川から先制打。シリーズを通しての打率は.231だが、第4戦、第6戦で決勝打を放った
怒濤の4連勝はこの男の決勝打から始まった。昨季の本塁打王はシーズンこそ不振に苦しんだが、試行錯誤の末に日本シリーズMVPを受賞。勝利の美酒を味わった夜、その胸中を語った。

――シリーズMVPは、どのタイミングで知ったのですか。

「試合が終わって(中嶋聡)監督のインタビューが始まる直前です。試合が始まる前は、自分も候補にはおるやろうな、くらいの感じでした。(吉田)正尚のサヨナラホームランの印象があまりにヤバすぎたし、(山崎)福也も無失点だったんで、アイツらには勝てんやろうな、今日、打たないとダメやなと思いながら試合してました」

――見事に打ったじゃないですか。

「いや、あの当たり(5回のツーアウト満塁から打った左中間への打球)には最初、H(ヒット)ランプがついたので、よっしゃ、3打点や、これで正尚に勝った、(MVPは)オレやろって思ったんです。でもチェンジになってベンチに戻ってきたら記録がエラーに変更されたと言われた。ああ、打点はつかんのか、だったらもう無理やなと……だからMVPって言われたときは『え、マジっすか』みたいなリアクションしちゃいましたね。僕、MVPの賞金って2~300万円だと思っていたんです。それが試合前、みんなでそのことを話していたら、誰かが『700万円らしいよ』って言い出して、おい、マジかよ、だったら、とむちゃくちゃ気合い入りました(笑)」

――賞金で何を買いましょうか。

「家のテレビが壊れたんで新しく買い換えたいと思っていたんですけど、予算が大幅に増えたので、買おうとしてたテレビのサイズをランクアップしようと思います」

――このシリーズ、もっとも印象に残った一打と言われたら、どの打席になりますか。

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photograph by Naoya Sanuki

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