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[ゴーンヌ×ショータイム対談]日米実況アナが語らう「大谷スペシャルフレーズ」

2022/04/02
臨場感溢れる実況で倍増する、二刀流中継の興奮。エンゼルス担当アナのマット・バスガーシアンと「ゴーンヌ」の近藤祐司。越境対談を誌上オンエア!

バスガーシアン(以下、V) (日本語で)オハヨウゴザイマス!

近藤(以下、近) グッドモーニング! そちら(ニュージャージー)は夜ですよね?

V そうです。こちらは夜です。

 バスガーシアンさんは昨シーズン、これくらいの時間にエンゼルスの試合を実況していましたよね。私はその声を片耳で聴きながら、日本で実況をしていたんです。日本のファンも「現地実況」という形であなたの声を聞いていると思いますよ。

V それは光栄ですね。

 バスガーシアンさんは昨季からエンゼルスのメイン実況を務めていますけど、一番初めはマイナーリーグのシングルAからの“叩き上げ”なんですね。

V はい。今では私のようなマイナーから這い上がってきた経歴を持つアナウンサーもだいぶ少なくなりました。でもマイナーで約6年間、たくさん失敗をしながら学んだからこそ、メジャーリーグの実況をする準備ができました。こういうキャリアの積み方が出来たことを嬉しく思います。

 正真正銘の野球実況アナウンサーですね。キャリアの積み方で言うと、私もバスガーシアンさんと同じようにNFLの中継もやっているんです。野球の中継というのは、NFLや他のスポーツと比べてどう違うと感じますか?

V 野球は何かが起こっている場面と同じぐらい何も起こっていない場面も大事ということですね。実況アナウンサーはプレーを伝えることを学びますが、野球は何も起こっていない時間が長いスポーツです。だから選手の経歴や家族、生い立ち、そして成績など、いろいろな知識を得て、ストーリーにして話す能力が必要だと思います。

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photograph by Keisei Sasaki(Illustrations)

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