3月10日、新労使協定がようやく合意に達した。ロブ・マンフレッド・コミッショナーが従来通りの162試合実施とロックアウト解除を発表。31日に予定されていた開幕は4月以降に延期される。
旧労使協定が失効し、オーナー陣がロックアウトに踏み切った昨年12月2日以前から、協定改正を巡ってオーナー陣と選手会の交渉が難航することは予想されていた。
ぜいたく税の課金対象となる年俸総額、最低保証年俸など、表面的な金銭条件だけではない。プレーオフ進出を真剣に目指さず、積極的な補強をしないだけでなく、有望な若手選手の出場登録日数を制限し、FA取得を先延ばしにする「アンフェア」な策略が頻出する現状に、選手会が「NO」を突きつけたのは必然だった。
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