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風の如く、火の如く――。川崎颯太が拓く熱き出世道。

2022/02/15
山梨県甲府市出身の川崎(左)は高校から京都ユースへ。球際の強さと闘志は郷土の武将さながら「侵掠如火」だ

 西に刺客あり――。実に12年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた京都サンガのMFである。

 川崎颯太、20歳。

 この若者に狙われたら、無事では済むまい。百戦錬磨のツワモノたちであっても、だ。

 狩る。とにかく狩る。球の回収力は天下一品。中盤の底に構え、敵の侵入者を次々と仕留めていく。

 鋭い寄せは風のごとし。敵の懐への踏み込みに迷いがない。一見して華奢だが、体の軸がぶれず、球際の争いにめっぽう強いのだ。

 いかにも熱の伝わる立ち回り。だが、内に冷徹な計算を秘めている。何しろ、頭脳明晰。高校2年時には2学期の成績で「オール5」を取った。秀才と言っていい。

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photograph by J.LEAGUE

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