市街地コースの2戦の後、南仏のポールリカール・サーキットで第7戦を迎えたF1。王者メルセデスは本来の速さを取り戻し、レッドブル・ホンダとの間で息が詰まるような接戦を繰り広げた。
トップ2チームの力は互角。戦略が勝負を左右する状況で、勇気ある決断を下したのはレッドブルだった。
1ストップ作戦が主流のレースにおいて、首位を行くマックス・フェルスタッペンにチームは“守り”の姿勢を求めはしなかった。2度目のタイヤ交換に踏み切り、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスのメルセデス勢に1-2位の座を明け渡しながら、残り21周で19秒の遅れを取り戻し、首位を奪還できると信じたのだ。その期待に応えるフェルスタッペンはハンターそのもの。53周レースの44周目にボッタスを、52周目にハミルトンをオーバーテイクし、シーズン3勝目を飾った。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images