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あの夏には及ばずとも。大嶺祐太、復活の1勝の価値。~丸佳浩がもっとも衝撃を受けたピッチャー~

2021/06/18
ロッテ一筋14年で背番号は4度も変更。'19年はオフに育成契約となるも、昨季は再び支配下選手に這い上がった

 難しい場面だった。6月4日、荒天の横浜スタジアム。3回までにマリーンズ、ベイスターズが点を取り合って荒れたゲームは5-5となる。そして4回裏、マリーンズの2番手としてマウンドへ上がったのが、2019年1月に右ヒジのトミー・ジョン(靱帯再建)手術を受けて復活を期す大嶺祐太だった。

 大嶺は145kmを超えるストレートを微妙に動かす。4回をゼロに抑え、2点を勝ち越した5回もツーアウト一、二塁のピンチで山下幸輝に初球のフォークを引っ掛けさせた(二ゴロ)。そして2回無失点の大嶺に、4年ぶりの勝ち星がついた。

「手術する前はヒジが痛くて自分のボールを投げられず、しょっちゅう凹んでいたんです。でも今は、結果がついてこなくても身体さえ痛くなければいくらでも修正できると思えるようになりました。靱帯も新しくなって、昔とはひと味違うまっすぐには自信も手応えもあります」

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photograph by KYODO

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