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【インタビュー】遠藤航が欧州で成長し続けられる理由「ボランチにとっては“要求”こそ醍醐味」《シュツットガルト時代に語っていたこと》

2021/05/12
“怪物”ハーランドらとレベルの高い真剣勝負を繰り返すことで、心身ともに逞しくなっている
世界屈指の強度を誇るブンデスリーガで、大男たちを押しのけてデュエル勝利数1位を誇る。自信と自覚を強める日本代表の主軸が明かす、ポジティブな変化とカタールW杯への思い。

 そのデュエルの強さは「モンスター」や「マスター」と評される。敵の侵入を防ぎ、味方の攻撃を促進させる姿から「ボディーガード」「パワーハウス(原動力)」などと呼ばれることも。いずれも身長178cmの日本人MFの異名とは思えないほど心強い。

 技術は高いが強度が低いという日本人の評価を覆す男。それが、シュツットガルト移籍2年目の遠藤航だ。

 だが、当人は「謙虚なチャレンジャー」そのもの。ブンデスリーガも残り数試合となった4月、遠藤は自宅でのリモートインタビューに黒いパーカー姿で現れると、リラックスしたトーンで応じてくれた。

 まずは、今季の出来を『キッカー』誌と同じ6段階評価(1が最高、6が最低)でたずねると、「3か、良くても2.5ぐらいじゃないっすか」との答えが返ってきた。

――1部復帰1年目のシュツットガルトは、今季のブンデスリーガでEL出場権を争うなど大健闘。そんなチームのアンカーとして開幕戦からスタメンの座を守り続けている。それでも控えめな評価の理由は?

「もっとチームのポイント獲得に貢献できた気持ちが強い。昇格1年目で上出来の位置にはいますけど、満足はできないし、もっと勝ち点を取れたと思います」

――昨季は2部で『キッカー』誌のベストイレブン入り。1部でも同様のインパクトを示すには何が肝心だと意識していた?

「プレッシャーが早くなると思っていたので、そこでのボールの受け方とか、自分たちがボールを持っているときにどう関わるかという部分ですね。プレッシャーがあるなかでも勇気を持ってボールを受けて、しっかり前に繋ぐとか逆サイドに展開するとか、そういうプレーをどれだけできるかが大事だと思っていました。あとは、相手にボールを持たれて守備ブロックを敷くシーンや、我慢が必要になる時間帯が2部時代より確実に増えると予想できたので、自分のところでしっかりボールを奪って、特長である守備で良さを出していかないといけない、というイメージは持っていました」

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photograph by Getty Images

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