互いに意識していたからこそ、試合後の反応も異なっていた。日本ハム時代の同僚だったエンゼルス大谷翔平とレンジャーズ有原航平の初対決が4月19日、実現した。結果は、一ゴロ併殺と中飛。結果だけを見れば、6回途中まで無失点、メジャー2勝目を挙げた有原に軍配が上がった。だが、対戦後の2人の感覚は、結果とは対照的だった。
勝負に勝った有原は、2打席、全8球の対決を真顔で謙虚に回想した。
「スイングも速いですし、雰囲気もある。結果としてアウトに取れたのは良かったと思っています」
一方の大谷は、かすかに笑みを浮かべつつ、有原との初勝負を素直な言い回しで振り返った。フェンス際で好捕された第2打席の中飛は、インパクト直後、バットを放り出すほど好感触のひと振りだった。
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photograph by KYODO