かつてはスタメンとしての資質を疑われたこともある。それでも在籍10年目を迎え、批判の声は称賛に変わった。放出候補は、いかにしてジェラードの後継者となったのか。偉大なるキャプテンが続けた、ハードワークの物語――。
スティーブン・ジェラードの後継者。この視点がリバプールのMFに与えるプレッシャーの大きさは想像を絶する。「相応しくない」という見方をされれば、巨大なハンディを背負わされたようなものだ。
にもかかわらず、在籍10年目を迎えるジョーダン・ヘンダーソンは、キャプテンとしても否定的な視線を跳ね返してみせた。
2015年に英雄“スティービー”が去ったリバプールで、“ヘンド”ことヘンダーソンほどジェラードを感じさせる選手はいない。それは「リバプール魂」、つまりいかなる状況でも一丸となって戦う勝利への熱情を体現する者という意味だ。
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