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杉田祐一がセルビアを拠点に。退路を断った32歳の決意とは。~海を渡ったテニス界のサムライ~

2021/01/12
ツアーで初優勝した'17年に日本人男子歴代2位の世界36位を記録するなど日本テニスを牽引。最後の挑戦に注目

 杉田祐一がセルビアに拠点を移すという。ブログに「年齢的に色々と考えてしまう今、もう一度後先考えず、テニスに全てをかけてみたいと思いました」と動機を書いている。12月中旬、笑顔で旅立つ姿がWOWOWのテニス番組で映し出された。錦織圭は以前、杉田の求道者ぶりを「仙人」と言い表したが、32歳の仙人が新たな修行の地を見つけたというわけだ。

 きっかけは全米で納得のいくプレーができなかったことだという。コロナ禍にペースを狂わされたこともあって、'20年は前年からの好調さを維持できなかった。セルビアでは、'19年末に引退したヤンコ・ティプサレビッチのアカデミーで練習する。ノバク・ジョコビッチの背中を追うように有望な若手が次々出てくるテニス大国。多くのライバルと切磋琢磨できる環境にも魅力を感じ、ティプサレビッチに直談判したという。

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photograph by Hiromasa Mano

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