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ドラフト5位と野球のすそ野。~プロに至る道をたどって~

2020/11/16
準硬式野球部の仲間たちから祝福される大曲(前列中央)。注目の早大・早川は楽天、近大・佐藤は阪神が交渉権を獲得した

 ドラフトの翌朝の新聞を開く。「12球団の指名選手一覧」を上から指でなぞる。ただ何も考えず閲覧するには情報満載のスポーツ紙より一般紙の簡素な表がふさわしい。

 17~27歳までの支配下指名が74人。所属チームや出身校を眺めながら「ああ、ひと握りの者たちよ」と胸中に発声する。

 ひとつの光景が浮かんだ。

 何年か前のクライマックスシリーズ。確か片側のチームが阪神、いま調べてみたら、2014年の対巨人、記憶を重ねると10月17日の第3戦のはずだ。

 東京は高円寺あたりのとてもとても庶民的な酒場でテレビ観戦していた。本拠の東京ドームで2連敗の巨人は初回に先制できた。3回には追加点を奪う。マウンドの杉内俊哉もまずは好調に映った。

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photograph by KYODO

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