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アスリートが声を上げるとき。 ~社会問題に沈黙しないこと~

2020/06/27
3月のBNPパリバ・オープン中止の前にウオーミングアップを行う大坂。その発信には大きな注目が集まる。

 何も知らないのだから、オマエらは黙って自分の仕事だけやっていればいい――アスリートやアーティストが政治的発言をすると、必ずこんな反論が巻き起こる。

 つい最近も女優の小泉今日子さんらが、ツイッターで「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけて抗議運動を展開すると、アンチからはこの論調のリプライが殺到したという。

「その論理だと、例えばIKEAで働いていたら、IKEAの“グローンリード(ソファーのシリーズ)”のことしか話せなくなります」

 プロテニスプレーヤー・大坂なおみの反論だった。

 黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行で死亡した事件を巡り、全米では大規模な抗議運動が展開され、アスリートや芸能関係者も次々と参加している。在米の日本人選手でもMLBシカゴ・カブスのダルビッシュ有投手やロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手、NBAワシントン・ウィザーズの八村塁選手やメンフィス・グリズリーズの渡邊雄太選手らが抗議の意思を表明した。

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photograph by AFLO

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