コロナ・ショックで世界中のボクシングがストップしている中、日本のボクシング界の恩人がハワイでひっそりと息を引き取っていた。元ボクシング・トレーナーのスタンレー伊藤。95歳の大往生である。
今から68年前の'52年5月19日、わが国で行われた初の世界タイトル戦で、白井義男が王者ダド・マリノに15回判定勝ちし、日本初の世界王者が誕生。この歴史的試合で相手側セコンドを務めたのがスタンレーだった。その後も日本選手を指導するなど日本との付き合いは長く続いた。
ハワイがボクシングの一大マーケットだった'70年代には、毎月2、3回の試合があり、日本選手も頻繁にリングに上がっていた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO