機に臨み、変に応ずる。Jリーグを束ねる村井満チェアマンの舵取りは迅速かつ柔軟だ。
競争から共存へ。
各クラブの代表にそう宣言したのが4月1日、4回目の臨時合同実行委員会でのことだった。リーグ戦の再開は延期から白紙の状態へ。打つ手を変える必要があった。
「ある種の有事。モードチェンジを申し上げた。いまは全クラブの経営基盤を守ろうということ」
先立つものはカネ。そこで、まずは賞金と理念強化配分金の見直しに踏み切った。
とくに理念強化配分金は、いわゆる「DAZNマネー」による近年の目玉施策。J1の4位までに翌年から3年間にわたり、外国籍選手獲得などの目的で最大15億5000万円が支給されるというものだ。
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photograph by KYODO