夢のような44日間だった。
真夏の暑さが残る9月20日に開幕し、決勝の11月2日には多くの人がダウンを羽織ったラグビーW杯2019日本大会。季節をまたいだ祝祭は列島を沸騰させた。日本代表は勝ち続け、スタジアムに押し寄せる観衆は当たり前のように今年バージョンの日本代表レプリカジャージーを着込んでいた。赤白に染まったスタンドは美しかった。
強かっただけではない。リーチマイケル主将を筆頭に、多様なバックグラウンドを持つ選手たちがワンチームとなって戦う姿は、ボーダーレス時代を迎えた日本の象徴として共感を呼んだ。韓国出身の具智元は「僕が頑張ることで日本の人が韓国を好きになったり、韓国の人が日本を好きになったりしたら嬉しい」と言った。控えめな言葉が、チームの融合ぶりを示していた。
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photograph by Naoya Sanuki