前回大会、高精度のキックを連発し日本代表を粉砕した熟練の司令塔がW杯の舞台に戻ってきた。プールA最終戦のキーマンは、何を見据えるのか。(Number986号掲載)
2016年6月25日の味の素スタジアム。後半開始早々、スコットランドは、明らかに東京の暑さとジャパンの猛攻に苦しんでいた。
前半19分、茂野海人の“ワンダートライ”にしてやられ、田村優のペナルティゴールによって9-16とリードを許した。スコットランドから9000km離れたアウェーの地に乗り込んだ選手たちにとって、この夏の試合は、不本意な結果となる雰囲気が漂っていた。
スコットランドは、試合の流れを変える何かを必要としていた。そしてこの時、ベンチには、試合の流れを変えられる選手が控えていた。
グレイグ・レイドローである。
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