#978
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<名伯楽が振り返る> キングカメハメハ「異端から飛び乗った王道」

2019/05/23
1600mのNHKマイルカップから、中2週で2400mのダービーへ――。両レースをレコード勝ちし、「変則2冠」を達成した名馬の凄みを、松田国英師が回想する。

 異端。この言葉がこれほど似合うダービー馬もいないだろう。

 ダービーに挑むまでのローテーションからして、この言葉をそのまま形容詞に使いたくなるものだった。1600mのNHKマイルCを激走したあと、中2週の短い間隔で2400mのダービーに出走するという特異なステップ――。

 キングカメハメハが授かった稀有な才能を見抜いた松田国英調教師は、2004年、それなりの勝算を持ったうえで「変則2冠」に挑み、格別に鮮やかな彩りの大きな花を咲かせてみせた。

「この馬の父キングマンボは、マイルで絶対の強さを誇った馬。その長所を見事に受け継いで生まれてきたのがキングカメハメハですから、NHKマイルCには絶対の自信を持って臨みました」

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photograph by Photostud

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