ジャンプ週間グランドスラムにW杯個人総合優勝。日本人男子が誰一人成し遂げられなかった快挙を、今季覚醒した22歳の超新星が一気にやってのけた。急成長の理由と知られざる葛藤を本人が明かす。
「最終戦のビショフスホーフェンでは、もう、すごい緊張でした。現地メディアの騒ぎ方も半端じゃなかったし、去年、カミル(・ストッフ)さんがグランドスラムを達成した時も、4試合目は様子がそれまでと全然違ったので『自分もやばいな』と。五輪で3つの金メダルを獲っている人でさえそんな緊張していたのに、僕に同じことが出来るのか……ちょっと怖かったですね。
試合前は肩や首が痛くなって超音波治療をするほどでした。普段からずっと体に力が入り過ぎている感じもあったし、プレッシャーでやばくなっていたんでしょうね」
平昌五輪後のシーズン、スキージャンプで22歳の小林陵侑が世界を驚かせた。
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