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「変動のシーズン」開幕で、 ホンダがついに見せた真の力。 ~メルセデスに思い知らせた直線速度~

抜きにくいコースで、ベッテルを抜き去るフェルスタッペン。ホンダにとっても価値あるオーバーテイクだった。

 変動のシーズンが開幕戦オーストラリアGPから始まった。メルセデス勢が45回目の1-2フィニッシュ、勝ったのはボッタス。2位ハミルトンに20.886秒もの大差をつける独走展開だった。60年ぶりに導入された「最速ラップ1点ボーナス」も自ら奪いにいき、25+1で26点満点のスタート。'17年に加入してから控えめな立場に甘んじていた彼が貪欲に挑んだ。この通算4勝目には価値がある。五冠王ハミルトンに“個人戦”で挑もうとする気迫を初めて示したからだ。

 新体制レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは、これまでルノー・パワーユニットしか知らなかった。ホンダについては父ヨスが以前開発ドライバーを務めたので、多少は聞いていた程度だろう。開幕戦は金曜に現場でシャシー交換などのトラブルがあったが、チームは一夜で作業を完了して備えた。

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photograph by AFLO

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