![](/mwimgs/7/a/-/img_7a3a30c2c7422dc8b407e5828efdd217325702.jpg)
「現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました」
3月21日、東京ドームでの試合後に稀代の大打者がバットを置いた。
引退会見で語られた示唆に富む言葉を、その足跡に重ねて紐解く。
3月21日、東京ドームでの試合後に稀代の大打者がバットを置いた。
引退会見で語られた示唆に富む言葉を、その足跡に重ねて紐解く。
継去現己。
「“けいきょげんき”と読みます」と言ったのは、22歳になったばかりのイチローだった。1995年、『がんばろう神戸』をスローガンにリーグ制覇を成し遂げ、日本シリーズでスワローズに敗れた直後の11月。秋の宮古島キャンプに参加していたブルーウェーブのイチローのもとを、テレビの取材で訪れたときのことだ。
テレビカメラの前でインタビューに応じたイチローに、最後、ありきたりなお願いをした。この一年を振り返って何かひとこと、と色紙を差し出したところ、イチローは腕を組んだまま、うーん、と唸り出してしまったのである。
![](/common/premier/images/common/incentives11.webp)
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images