根尾昂に4球団、小園海斗に4球団、藤原恭大に3球団。高校生に1位入札が集中した昨秋のドラフト会議で、ライオンズだけが大学生のピッチャーを1位で入札した。それが日本体育大学の松本航だった。
リーグ優勝を果たしながら日本シリーズを戦えなかったライオンズにとって、投手陣の再建は急務だ。去年はリーグワーストのチーム防御率を記録、オフに菊池雄星がマリナーズへ移籍した。1位入札の高校生たちに備わるポテンシャルの高さは百も承知ながら、即戦力のピッチャーを一本釣りできそうな状況は、ライオンズにとって渡りに船だった。
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photograph by KYODO