日本ボクシングコミッション主催の、昨年の最優秀選手賞に井上尚弥が選ばれた。MVPにふさわしいのは井上以外に考えられなかったから、満票という記者投票の結果にほっとさせられた次第である。
井上が昨年リングに立ったのは僅か2回だが、それでも“モンスター”ぶりを証明するには十分だった。5月にジェイミー・マクドネル(英国)を倒して自身3階級目となるWBA世界バンタム級王座を獲得。10月には世界最強決定トーナメント(WBSS)の初戦でフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を一撃粉砕。この2戦はいずれも初回KO勝ちで、井上はKO賞にも選出されている。マクドネル戦が112秒、そしてパヤノ戦が70秒。短くても価値あるトータル182秒だった。とりわけパヤノ戦の右ストレートは井上にとっても会心の一撃と言っていいだろう。
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photograph by KYODO