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藤井琢倫(大相撲ネット中継の制作)~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~

2018/09/09
【大相撲ネット中継の制作】
今年1月、大相撲史上で初めて前相撲・序ノ口からの実況中継が始まった。チャンネルは『AbemaTV』だ。NHKとは大きく異なる視聴者層を念頭におき、番組制作者はさまざまな工夫を凝らしている。

 大相撲本場所のテレビ中継は民放4局が撤退した1966年からおよそ半世紀にわたってNHKが独占してきた。その強固な体制に風穴を開けたのが、インターネットテレビ局のAbemaTVだ。今年の1月場所から「大相撲チャンネル」がスタートし、朝8時台の序ノ口から夕方の結びの一番までの全取組、さらには弓取式まで完全中継しているから好角家にはたまらない。しかも視聴料金は無料。太っ腹だ。


「NHKは60代以上が中心で、AbemaTVのボリュームゾーンは20代から30代と視聴者層がまったく違う。AbemaTVのファンに向けてNHKの中継と同じようなことをやっても、誰も見てくれないでしょう。完全中継も差別化のひとつですが、相撲に関心がない若い世代にも『相撲ってカッコいいんだ』と思ってもらえるような演出、番組づくりを目指しています」

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photograph by Satoshi Ashibe

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