王者は何故無残に敗れたか。日本の見せた可能性とは。
チームにも選手にも求められる基準が極限まで高まった「総力戦」の様相が露わになったのが今大会だった。
母国と日本を愛する名手が、最新トレンドを読み解く。
チームにも選手にも求められる基準が極限まで高まった「総力戦」の様相が露わになったのが今大会だった。
母国と日本を愛する名手が、最新トレンドを読み解く。
――今大会は波乱が相次ぎました。ドイツ代表のグループリーグ敗退などは象徴的だといえます。予想外の不振の原因はどこにあったのでしょうか?
「まずゲームのテンポ自体が遅いだけでなく、守備から攻撃への切り替えも切れ味を欠いていた。サッカーそのものも驚くべき要素や、ひらめきにあふれるプレーはなかったと思う。チーム内の雰囲気に関して述べれば、ハングリーではない選手も何人かいた印象を受ける。結果、チームには軸となるものが全くなかった」
――4年前のドイツは、最も先進的な攻撃的サッカーをするチームの一つでした。しかし戦術的には、同じレベルを維持できていない。退化したような印象さえ受けます。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Takuya Sugiyama/JMPA