絶望。安堵。不安。歓喜。サッカーの真剣勝負の流れのようでもあった。
タイ北部。チェンライの郊外のタムルアン洞窟。11歳から16歳と伝えられる少年12人と25歳の男性コーチは生還を果たした。
いまや「ワイルド・ボアーズ」は世界で最も有名なフットボールのクラブのひとつだ。
あるいは詩の朗読サークルでも同じ結末だったかもしれない。ただ連日のニュースに、どうしてもスポーツの美徳は思い浮かんだ。
信頼。結束。未知の難題を突破する意思。そして寛容。さらには指導者のあり方も。ここでは最後のふたつについて考えたい。
コーチは、結果として、教え子を危険にさらした。しかし14歳の選手の母親はこう記した。
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