平昌五輪が閉幕した翌日、2月26日からバルセロナ合同テストがスタートし、今月25日開幕に向けてF1界が動き出した。
上位集団の仮想敵はメルセデス。フェラーリとレッドブルは、'18年のマシン・コンセプトを“発展進化型”というより、チャレンジングな“変化型”とした。昨年中盤までベッテルがリードしたフェラーリは終盤、パワーユニット関連トラブルが続発した。担当チーフは更迭され、新任者は信頼性確立に取り組むとともにエンジンの燃焼系を一新。メルセデスの最強PUに最新PUで挑む対決姿勢だ。
2月19日にいち早くシルバーストーンで試走を実施したレッドブル。例年はニューマシンを“後出し”してきた方針の転換が興味深い。RB14の変化箇所はメルセデスに似たフロント・サスペンションと、フェラーリに似た車体サイド・ポッド。これは高速コーナリング性能向上と、ルノー(TAGホイヤー)PU冷却対策とみられる。昨年の弱点をつぶすことをまず優先し、開幕までに得意分野の空力パーツを熟成、本番で投入する作戦か。
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