2日間で5試合が行われた年末恒例の世界戦。大晦日のトリを務めたのは内山高志でも井岡一翔でもなく、田口良一だった。
世界ライトフライ級チャンピオン統一戦は、WBA王者の田口がIBF王者ミラン・メリンドに文句なしの12回判定勝ちを飾り、2つのベルト保持者となった。
7カ月前に八重樫東を初回で3度倒し、タイトルを比国に持ち帰ったメリンドの評判は高く、5つの世界戦の中で日本チャンピオンの負ける確率が最も高い勝負とみられていた。だからこそ注目されたのだが、実際、初回はパッキャオの国から来た王者に鋭いジャブを決められ、左アッパーでアゴを上げられた。
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photograph by KYODO