ワールドシリーズを戦った2人の投手。
頂点には届かなかったが、ただひたすら、世界一を目指し、無心に戦った日々は、彼らに多くの“成長”をもたらした。
頂点には届かなかったが、ただひたすら、世界一を目指し、無心に戦った日々は、彼らに多くの“成長”をもたらした。
屈辱感と申し訳なさが、ダルビッシュ有の胸の中で交錯していた。ドジャースにとって、1988年以来29年ぶりの世界一をかけたワールドシリーズ(WS)第7戦。今季、メジャー最高打率を残したアストロズ打線相手に先発の大役を任されたダルビッシュは、本来の力を出し切れないまま、ぼう然とした表情で敗戦を見届けた。
「失望というか、自分の引き出しが足りなかったのがすべて。しばらく自分の中に残るでしょうけど、しっかりこれを糧にできるようにしたいです」
異様な雰囲気の中で始まった最終決戦。
1回表に失策絡みで2点を先制され、さらに2回表2死までに3点を失った。わずか5アウト、47球でマウンドを譲り、本拠地ファンのブーイングを背に、ダルビッシュの2017年最終登板は終わった。
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photograph by Yukihito Taguchi