特別増刊

記事を
ブックマークする

全力疾走と「35億」。名古屋を沸かす 京田陽太。~センスではなく、練習量で 作り上げられた魅力~

2017/09/16

 全力疾走を心掛けている選手でも、大学の最上級生ともなれば多少は抜くようになるものだ。まして名門野球部の主将が攻守交替の際、何のてらいもなく全力で走る姿は「滑稽ですらある」と、あるスカウトは苦笑いを浮かべていた。もちろん、それが彼の魅力であることは百も承知の上で――。

 ドラゴンズの京田陽太は、今も全力疾走を怠ることはない。石川県から甲子園を目指して青森山田へ進んだ。夢は叶わなかったものの、意識の高さはずっと持ち続けている。守りでは実戦を想定し、ミスをしてから投げる、ダイビングキャッチをしてから投げるといった練習にこだわった。子どもの頃から続けてきたカベ当ても欠かすことはない。高校時代の同級生は「京田の練習量はものすごかったし、根性もあった」と話す。京田は言った。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by KYODO

0

0

0

前記事 次記事