著者の叫びはひとつ。「俺は悪くない」である。五輪問題で批判された森喜朗氏だが、本書では他人に徹底して厳しい。
まずJOCの竹田恒和会長。「あえて言いますが、問題は、自分のお友だちばかり、しかも出身の慶應の人たちばかりが周りを囲っておられること」。続いて石原慎太郎氏。「国立競技場があんなことになった原因は、突き詰めると、当時の石原知事と建築家の安藤忠雄さんに行きついてしまいます。あまり石原さんのことを言いたくないけれども、その当時の力関係では、なぜか都知事の発言力が強かった」。「あまり言いたくないけれども」、けっこう言ってる。
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