今では信じられないことだが、ケンバ・ウォーカー(シャーロット・ホーネッツ)は、NBA入りする直前のシーズンに、大学のビッグイースト・カンファレンス最優秀選手に選ばれなかった。全米最優秀選手賞も逃している。どちらの賞も、当時選ばれた選手はその後、NBAには定着できず、マイナーリーグや海外リーグを転々としている。
もっとも、それら個人賞を逃した後、ウォーカーはカンファレンス・トーナメント、そしてNCAAトーナメントと試合に勝ち続け、全米優勝を果たしている。個人で評価されなかった分はチームで見返す。チームが勝つことで存在を認めさせる――。それが、いつも彼なりの自己証明の方法だったのだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Getty Images